ソードワールドセッション第10回「プリシス強襲」

《これまでのあらすじ》

　太古に巨人が一人存在していた、そしてこの巨人が死ぬことで 
　世界が始まることとなる。 
　この巨人は"偉大なるひとつ"や"万物の始祖"と呼ばれた。 

　死んだ巨人の肉体は大地となり、最後に吐いた息は風となり、 
　流れ出た血は海となる、また憤る心は炎となって熱と命をもたらした。
　この炎の中から神々が産まれ出ることとなる。 

　巨人の右足から戦の神マイリー、左足から商売の神チャ・ザ、
　頭から知識の神ラーダ、胴体からは大地母神マーファ、
　そして邪悪なる右腕から暗黒神ファラリス、善なる左手から
　至高神ファリスが、そして体毛から植物、鱗からドラゴンも産まれた。

　それから色々あって、
　パーティーはいま、骸骨マリウス宛の手紙を預かり、
　オランからプリシスまで向かっている。


《知っていると面白い話》

　ソードワールドの世界設定には、
　世界が始源の巨人の死によって始まったのと対をなすように、
　終末の巨人の誕生によって世界が終わるというものがある。
　この巨人が、次の世界では、新たな始源の巨人となる。

　シナリオの舞台となるプリシスは、ロドーリルという軍事国家から攻められているが、
　ロドーリル女王のバックにいるのが、「終末の巨人」の送り込んだエージェント。
　つまりプリシスは自然法則と戦っているようなもので、まず勝ち目がない。
　遠からず、プリシスは滅びるだろう、この世界ごと。