「機動武将まじかる☆呂布リン!」
第1回 『わたしがぶしょう!?(仮)』 (後半)
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アイキャッチ明け
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シーン1 学校(その1)
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(校舎の外からカメラがPAN)
(窓枠の向こう側に自分の机に座った呂布が居る)
↑呂布の座席は演出の関係で窓際です
(どうやら間に合ったようで授業を受けている)
(教師の教科書を朗読する声のみ聞こえる)
※↑このシーンは主人公、セリフなしです
(呂布の横顔アップ。真剣な表情)
(コンコンと窓をノックする音)
呂布:え?
(小さく呟く)
(呂布、窓の方へ顔を向ける。画面的には視聴者に対し正面を向く事になる)
赤兎:はろー
(窓越しに手を振る赤兎)
(呂布はそれをみてビクッと驚く)
呂布:ふにゃあ!
(大声で悲鳴)
(教師それに気づく)
教師:どうした?
呂布:え、えっと、その、あの、
(教師と窓にいる赤兎を交互に見ながら手足をバタつかせる)
呂布:外に、赤い、
教師:窓に何かあるのか・・・?
(教師が教壇から離れ窓から外を見ようとする)
※↑教師は動きは「ゆっくりと」です
(窓の近くにある木の陰に赤兎隠れている)
(教師は窓から首を出し左右を向く)
(カメラは赤兎と教師を同じフレーム内で対比して映す)
(教師は呂布を見て)
教師:何もないぞ?
呂布:あ、あの
(呂布、慌てて)
呂布:いえ、そ、そそその なんでもないです。あははー
(呂布は苦笑い)
(教師は首を傾げ教壇に戻り授業を再開)
呂布:はぁ〜 なんなの〜?
(溜め息)
(バックグラウンドで教師の朗読が流れている)
(赤兎が再び窓ノックする)
(小声で)
赤兎:ほーちゃん!他の人にはないしょでお願い!
(呂布、窓を見る)
(呂布、溜め息)
(呂布はさりげなく窓に身体を寄せる)
(呂布、声を潜めて)
呂布:わかったから、何か私にごよう?
(赤兎も声を潜める)
赤兎:朝のお礼がしたくって、ね
呂布:そんなの私、気にしてないから!
赤兎:あたしが気にするの。
(呂布、半泣きになって)
呂布:こまるよぉ〜学校なのに〜
(赤兎慌てて)
赤兎:ご、ごめんなさいっ
赤兎:でも、あたし他にもあなたに用事があるの
呂布:なに?後で聞くから。今はだめなの
赤兎:・・・わかったわ。じゃ、昼休みに
赤兎:そうねぇ、うん、体育館の裏で待ってるから
(赤兎、一方的に言い放ち窓から離れいずこかへ去る)
(呂布は心底困った顔をして)
呂布:ふみゅぅ〜 かってなんだから・・・
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シーン2 学校(その2)
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(校舎に設置された時計のアップ)
(針は12時40分頃を指している)
(カメラは学校のグラウンドを映す)
(子供たちが各々遊んでいる)
(そこにグラウンドの脇をちょこちょこと走る人影が小さく登場)
(カメラ、人影にズーム→呂布)
(呂布走りながら)
呂布:えーと、体育館の裏・・・だったよね
呂布:でもいったいなんだろう?
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シーン3 学校(その3)
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(体育館の裏へ回る呂布)
(誰もいない)
(呂布はキョロキョロとあたりを見回し)
呂布:あれぇ?確かのここって言ったのに
(赤兎の声のみ)
赤兎:ここよ、ここ!
呂布:え?どこ?
赤兎:今そっち行くから
(「ドサッ」と物の落下音。突如呂布の目の前に赤い影)
呂布:ひゃんっ!
(呂布、尻餅をつく)
赤兎:あっ、ごめんなさい
赤兎:驚かせちゃったわね
(体育館の屋根を指差し)
赤兎:今あそこから飛び降りたの
(呂布を助け落起こす)
赤兎:大丈夫?
(呂布は尻をさすりながら)
呂布:ぅ、うん、だいじょうぶ・・・
赤兎:呂布奉先ちゃん?
呂布:ほーちゃんでいいよ。みんなそうよんでるから
赤兎:では、ほーちゃん
赤兎:まずは今朝はあたしを助けてくれてありがとう
(赤兎、エヘンと咳払い)
赤兎:そして、あなたに大事な事を教えなくちゃいけないの・・・
呂布:な、なに?
赤兎:あなたは・・・実は・・・「君主の資格を持つ者」なのよ!
呂布:ほえ?
赤兎:今はまだ自覚はないでしょうけど
赤兎:あなた武力を秘めているわ
赤兎:それもとてつもなくは強大な武力をね・・・
(呂布、困り顔)
呂布:そんな事とつぜん言われたって
呂布:私、わかんないよぅ
(呂布、半泣きになる)
赤兎:いい?あなたにはこれをあげるわ
(赤兎の手が輝き、光の中から棒状のものが)
(赤兎はそれを呂布に託す)
呂布:な、なに?これ?
(光は段々と小さくなりやがて消える)
(棒状のものが呂布の手に握られている)
赤兎:それは「方天画戟」
呂布:ほうてんがげき・・・?
赤兎:そう
赤兎:そして、あなたは「機動武将」になるの
呂布:え?ええっ!?
呂布:なっ、なにそれ!?なんで私が!?
赤兎:さっきも言ったけど、あなたには強大な武力があるの
(赤兎、意を決したように)
赤兎:お願い、ほーちゃん!そのちからで私を、ううん
赤兎:私たちを助けて!
呂布:そんな、きゅうに言われたって!
赤兎:あなたじゃなきゃダメなの!そのちからがないと・・・
(呂布、目を閉じて突如黙り込む)
呂布:・・・・
赤兎:ほーちゃん?
呂布:・・・・
赤兎:ほーちゃん?どうしたの?ほーちゃん?
呂布:なにか・・・
呂布:なにか・・・かんじるの・・・
呂布:ふしぎな、何かが近くにいるような・・・
(赤兎は驚いた表情になる)
赤兎:(もしかして、方天画戟がきっかけで目覚めたの?)
赤兎:(すごい!やはりほーちゃんは・・・)
(すると何者かの黒い影が呂布の背後に忍び寄る)
(赤兎は呂布の変化に気をとられて気づかない)
(そして黒い影は呂布に襲い掛かろうとする)
(赤兎、やっと木津位て叫ぼうとする)
赤兎:ほーちゃん!うしろ!あぶな
(言い終わらない内に呂布が影の方を向く)
(それと同時に手にした方天画戟が真の姿を現す)
呂布:そこっ!みつけたっ!
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第1話終了
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