「機動武将まじかる☆呂布リン!」
第2回 『ドキドキ☆はじめてのいくさ(仮)』Bパート
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アイキャッチ明け
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シーン1 近所の公園
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(ベンチには呂布と赤兎が座っている)
(辺りには他に誰もいない)
(呂布は赤兎をじっと見ている)
(赤兎は何か考え込みながら語り始める)
赤兎:まずは改めて自己紹介するね あたしは赤兎馬。
赤兎:こことは違う世界から来たの
(赤兎はベンチから離れて地面に棒で図を書き始める)
赤兎:こっちが今ほーちゃんが居る世界、
赤兎:こっちがあたしがやって来た世界
(地面に図を書く。文字の部分は全てひらがな)
↑※知力に合わせる
呂布:ふーん??
呂布:で、わたしに何のごよう?
赤兎:実は・・・「玉璽」を捜すのに協力して欲しいの
呂布:ぎょくじ?
赤兎:「玉璽」って言うのは簡単に言うと偉い人のしるしで不思議な力があるの
赤兎:でもね、ある日玉璽の力を悪用しようとする者が現れたの
(赤兎は玉璽の大まかな図を書く)
↑※デザイン未定です
赤兎:「これはいけない」と思ってそれに反対する者も現れて
赤兎:玉璽の奪い合いしている時に井戸の中に玉璽が落っこちてしまった・・・
(赤兎は井戸の絵を描く)
(呂布は首をかしげる)
呂布:井戸?
赤兎:うん、ただの井戸じゃなかったの
赤兎:玉璽の力で井戸は二つの世界を結ぶ通路になってしまったの
呂布:えっ・・・そんな事ってあるの
(赤兎、首を左右に振る)
赤兎:普通は、まず絶対にありえないわ
赤兎:悪者たちは玉璽を追ってすぐに井戸に飛び込んだ
呂布:それから?
赤兎:あたしも井戸に飛び込もうとしたけど
赤兎:悪者の仲間に邪魔をされて遅れてしまった・・・
(赤兎は悔しそうに)
赤兎:その後、何とか井戸に飛び込んだまではよかったんだけど
(赤兎は水に飛び込むポーズをする)
赤兎:通路を通りぬけたら空の上・・・
赤兎:そのまま落っこちて地面に埋まっちゃったの
呂布:それであんな格好だったのね
呂布:でも、どうやって捜せばいいの?
赤兎:それはね・・・その戟を使うの!
(赤兎、戟を指差す)
赤兎:悪者たちは井戸に飛び込む時にいくつかの武具も持っていったわ
赤兎:方天画戟はそれに対抗するために用意したのだけれど
呂布:これ?
(手に持った戟を見る)
赤兎:そう その戟は強い武力の者が使うと何倍もの力を発揮するし
赤兎:玉璽にも精密に反応するの
(赤兎は呂布が手に持っている方天画戟を指して)
赤兎:さっきの戦(いくさ)を見て確かめられたわ
赤兎:やっぱり、ほーちゃんにはすごい武力があるって・・・
呂布:うーん、そうなのかな
(赤兎、呂布の方を見る)
赤兎:だからほーちゃん、あなたに使って欲しいの
呂布:うーん・・・「くんしゅ」ってなに?
赤兎:それはね、皆のリーダーになる人の事よ
赤兎:ただ武力が強くてもダメで、他にも特徴がないと君主には向いてないの
赤兎:戟の反応からすると玉璽は間違いなくこの街のどこかにあるわ!
赤兎:おねがい ほーちゃん!力を貸して!
(呂布はしばらく無言)
呂布:・・・わかった、いいよ。わたし、がんばる!
赤兎:ほーちゃん・・・ありがとう・・・
呂布:ところで、赤兎ちゃんはどこに住んでるの?
赤兎:こっちに来たばかりだからまだ決めてないの
呂布:そうなの・・・
(呂布、ちょっと考える)
呂布:じゃあ家においでよ!
赤兎:えっ でも、いいの?
呂布:うんっ いいよっ!
・
・
・
(赤兎の回想終わる)
(窓から学校の方角を見る)
赤兎:ほーちゃん・・・学校に間に合うかしら
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シーン2 通学路
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呂布:ふぇ〜ん おくれちゃうよぉ〜
(泣きそうになりながら走る呂布)
(呂布は走って交差点を走り抜けようとする)
(そこで曲がり角から出た人影と衝突)
呂布:きゃっ!?
人影:うわっ!
(尻餅をつく呂布。人影も同様に転ぶ)
呂布:あいたたた・・・
呂布:あっあの、すいません、だいじょうぶですかっ!?
(人影、起き上がる)
(人影は呂布と同年代の知力が高そうな雰囲気が漂う少年)
少年:ああ、いや、大丈夫です
(呂布、少年の顔を見る)
(呂布、思わず頬が赤くなる)
呂布:あ あああ あの、ごごごごめんなさい
呂布:い、いそいでいたから その わたし
(少年は対照的に落ち着き払っている)
少年:そちらこそケガは?
呂布:わた、わたしはだいじょうぶ
少年:それはよかった
少年:でも、何か急いでいるみたいですけど
(呂布、我に返る)
呂布:あっそうだった!ごめんなさい、わたしもう行かなきゃ!
少年:そうですか では気を付けて
呂布:はいっ
(その場から走り去る)
(呂布、もう一度だけチラリと横目で少年を見る)
(少年は呂布を穏やかな表情で見ている)
(呂布はまた赤くなる)
(少年は呂布が走り去った後を見て薄笑い)
少年:あの子が・・・そうですか
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第2話終了
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