「機動武将まじかる☆呂布リン!」
          第3回 『ほうてんげきがのとっくんだ!(仮)』Aパート
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          シーン1 学校(教室)
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          (自分の座席で一息つく呂布)
          呂布:はぁ〜 まにあった

          (後ろの席から声)
          生徒A:あのね、ほーちゃん、ほーちゃん

          (呂布、後ろを振り向く)
          呂布:え、なに?
          生徒A:あのね、今日うちのクラスに転校生がくるらしいわよ
          呂布:ほんと!?
          生徒A:うん それでね、前の学校だと成績がすごく良かったんだって
          呂布:えぇ?どのくらいかなぁ?
          生徒A:あのね、前の学校でベスト3に入るくらいだって!
          呂布:ふぇ それはすごい・・・
          生徒A:でもね、その子って転入の時、わざわざこのクラスを指名したんだって!
          呂布:なに それ?
          生徒A:あっ 先生が来たよ

          (教師が入ってきて教壇に立つ)
          生徒B:きりぃーっ
          生徒B:きおつけぇっ
          生徒B:おはよーございます
          生徒一同:おはよーございます
          教師:はい、おはようございます
          生徒B:ちゃくせーき

          (教師、生徒を見渡す)
          教師:えー、これから朝礼を始める前に皆にお知らせがあるぞ
          教師:今日から転校生がこのクラスにやってきたんだが・・・

          (教師、廊下の方を見る)
          教師:じゃあ、教室に入っておいで

          (一人の少年が教壇の脇まで歩いてくる)
          (通学路でぶつかった相手だった)
          (呂布はそれを見て驚く)
          呂布:えっ!? あ、あれれ!?

          (生徒A声を潜めて話し掛ける)
          生徒A:ほーちゃん、ねえ、どうしたの?
          呂布:あ、な、何でもない よ
          生徒A:しってる人?
          呂布:あ、うん、ちょっとね・・・
          生徒A:ぁゃιぃー
          (呂布、顔を赤くして動揺)
          呂布:なんでもないよぉ 朝、ちょっと会っただけよ

          教師:そこ、静かにしなさい
          呂布・生徒A:はぁーい・・・

          (教師が黒板色の黒板に名前を書く)
          (『陳宮公台』)
          教師:じゃあ、皆に簡単でいいから自己紹介して?
          陳宮:はい

          (陳宮、生徒全体を見渡しながら話す)
          陳宮:はじめまして 僕は陳宮公台といいます
          陳宮:皆さんよろしくお願いします

          (陳宮、呂布の方を見る)
          (ぼんやりと陳宮を見ていた呂布は目が合う)
          呂布:(えっ こっち見てる)
          生徒A:ねぇ、今こっち見たよ?
          呂布:そ、そうかな?気のせいじゃない?

          (陳宮は微笑む)
          (それを見て呂布、顔が赤くなる)
          生徒A:ほら、こっち見てる
          呂布:え、ええ!?

          (教師が教室を見渡す)
          教師:それじゃあ、席を決めないとな
          教師:えーと、どこがいいかな・・・?

          (呂布のとなりが空席になっている)
          (教師はそれに気づく)
          教師:ああ、そこが空いてたな
          教師:君はあの席に座るといい
          陳宮:はい

          (陳宮は呂布の隣りの席に座る)
          (呂布は動揺する)
          呂布:あの、

          (陳宮、にこやかに語りかける)
          陳宮:やぁ また会いましたね?
          呂布:あの、さっきはごめんなさい
          陳宮:いえ、大丈夫ですよ 呂布奉先さん

          (呂布、首をかしげる)
          呂布:あれ、なんでわたしの名前知ってるの?
          陳宮:さっきぶつかった時、鞄に書いてあったもので
          呂布:え・・・そうだった・・・?
          陳宮:はい

          (呂布、思案する)
          呂布:(名前なんて書いてあったかなあ?)
          呂布:(うーん、まあ、いいか)

          (後ろから生徒Aが呂布にささやく)
          生徒A:ほーちゃん、もう名前を覚えてもらったの
          呂布:

          呂布:じゃ えっと よろしくね 陳宮クン
          (陳宮、呂布の方を見て)
          陳宮:よろしくお願いしますね
          (小さく付け加える)
          陳宮:(そう、色々とね・・・)
          呂布:なにかいった?
          陳宮:いえ、なんでもありません
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          シーン2 学校(昼休みの校庭)
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          (時計のアップ。針が昼休みである事を示す)
          (呂布とそのクラスメイト数人が円状に集まっている)
          (呂布たちはバレーボールで遊んでいて、交互にトスを送る)

          (ボールを送りながら会話)
          生徒A:それで、ほーちゃん、どう、だった?
          呂布:えっ、なにっ?
          生徒B:陳宮くんのっ、ことに、きまってるで、しょ!
          呂布:まだ、少ししか、話したこと、ないけど
          生徒C:でも、さっきは、間違いなく、ほーちゃんを、見てたよ
          呂布:うーん、そうなのかなあ
          生徒D:ひょっとして、陳宮くん、ほーちゃんを、気に入ったり、して

          (呂布、呆然とする)
          呂布:え、ええ〜っ!
          (呂布、ボールを受けそこねて頭にぶつかる)
          呂布:きゃっ!?
          (ボールはそのまま地面を転がっていく)

          生徒A:ほーちゃん!大丈夫!?
          (呂布は頭をさすりながら苦笑い)
          呂布:しっぱいしちゃった・・・えへ
          生徒B:ほーちゃん意識しすぎー
          呂布:もぉ、みんな急にそんな事いうから
          生徒D:ごめんごめん、冗談よ

          (陳宮、バレーボールを持ってやってくる)
          陳宮:ボール、こっちに転がってきましたよ

          (陳宮、呂布にボールを投げてよこす)
          呂布:ありがとう、陳宮クン
          陳宮:いえ、どういたしまして それでは

          (陳宮、その場を去るが、チラリと呂布を見る)
          (呂布たちはバレーを再開)
          (陳宮、遊ぶ呂布を見て小さく呟く)
          陳宮:(むしろ、お礼を言うのはこちらかも知れませんからね)

          (呂布、ポツリと言う)
          呂布:うーん、やっぱり、陳宮クンて、何か、ちがうよね・・・
          生徒C:そんなに素敵?

          (呂布、またボールを頭で受ける)
          呂布:ひゃんっ!
          生徒B:もー、何やってんのよぉー
          呂布:だいじょうぶ、だいじょうぶだけど、
          生徒D:なに?
          呂布:すてきとかそんなんじゃなくって、何かこう、あるような
          生徒C:なにそれ?
          呂布:・・・
          呂布:ううん何でもないっ 気にしないでっ

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