「機動武将まじかる☆呂布リン!」
第6話 『うらぎりパワーでだいかつやく(仮)』Bパート
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シーン1 董卓の根城(外側)
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(街外れにある大きな屋敷)
(屋敷を取り囲む外壁は高く、中を窺い知る事は出来ない)
(カメラは外壁に近づく)
(外壁はひどく汚れ、蔦が絡まっていたりあちこち亀裂が走っているのがわかる)
(カメラは移動を続け、出入り口らしい門扉にたどり着く)
(門柱はところどころ赤錆が浮かぶ)
※↑門扉は傾いています。廃屋っぽい雰囲気がでるようにしたいです。
(カメラ、傾いた門を通り抜け敷地の中へ)
(門から屋敷の入り口まではかなりの距離がある)
(しかしそこまでの間は荒れ放題になっている)
※↑手入れされてない藪、木々、庭石が多いです。
(屋敷の窓には板が打ち付けてある。板は古びて所々朽ちていたりする)
※↑窓は全て塞がれてますが、板自体が古びています
(屋敷の入り口アップ。中から何者かの話し声がする)
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シーン2 董卓の根城(謁見の間)
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(蝋燭の炎に照らされる室内)
※↑屋敷内部は全体的に薄暗い雰囲気で
(跪く李粛、ボンヤリと立っている呂布)
(二人の前には巨大な体躯のシルエットが仰々しい椅子に座っている)
(李粛、跪いたまま)
李粛:呂布殿をお連れいたしました
(蝋燭の炎が揺らめき、董卓の姿が照り返される)
※↑陰影を強めにして「いかにも悪そう」に
董卓:そなたが呂布殿か
(呂布、心ここにあらずと言った感じで返事)
呂布:・・・はい
(董卓、呂布の全身を舐めるようにジロジロと見る)
(董卓はニヤリと下卑た笑いを浮かべる)
董卓:ほほう・・・これはなかなか良さそうではないか
李粛:はっ
董卓:呂布殿、近くに来られよ
呂布:・・・はい
(李粛は顔を下げたまま)
※↑この時の李粛は「またかよ」という表情で
(呂布はフラフラと董卓に向かって歩き出す)
(呂布の首には紐に吊るされた小さな袋がかけられている)
(カメラ、首の袋をズーム)
(袋の口からガス状のものが絶えず流れ出ている)
(ガスは細い筋となってどこかへ流れていく)
(カメラはガスの流れ先を追う)
(ガスは部屋の窓や扉の隙間から部屋の外へ流れ出ている)
※↑「建物があちこち傷んでいる」という事が解るようにして下さい
李粛:(「意従操の香」の効果がよく出ておる)
李粛:我が君、呂布殿の首の袋を外されぬようにご注意くだされ
董卓:うむ そうか
(呂布は董卓のやや手前で停まる)
(ぼんやりと立つ呂布)
※↑呆けた表情です
董卓:さて、呂布殿 否、呂布よ
呂布:・・・はい
董卓:今後は余の為に存分に働いてくれる事を期待しておるぞ
呂布:・・・はい
(董卓、咳払い)
董卓:あー、これ、李粛よ
李粛:ははっ
董卓:この度の働き、見事であった もう下がってよいぞ
李粛:しかし我が君、呂布殿を加えた事により今後の戦略について協議したく・・・
(董卓、ギロリと李粛を睨む)
董卓:下がってよいと言っておるのが解らぬか!
李粛:はっ、ははーっ し、失礼致しまする!
(李粛、慌てて部屋を出て行く)
董卓:まったく気の利かぬ奴よ そう思わぬか?
呂布:・・・はい
(董卓は李粛が出ていったのを確認すると、呂布をみてニヤニヤと笑う)
董卓:さあ呂布よ、苦しゅうない もっとこちらへ寄るがよい
呂布:・・・はい
(董卓は呂布の全身を舐めるように見ながら話す)
董卓:それにしても・・・そなたが類まれなる武力の持ち主と聞いておったゆえ、さぞかし無骨者であろうと思うておったが・・・
(董卓、含み笑い)
董卓:なかなかどうして 愛い奴(ういやつ)よのう
呂布:(無言)
董卓:さて、どう愛でてしんぜよう?
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シーン3 董卓の根城(敷地の外側)
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(董卓のいる屋敷の前に赤兎がたどり着く)
(赤兎は鼻をならして匂いを探る)
赤兎:この辺りから匂いがするんだけど
(赤兎がウロウロと歩き回る)
陳宮:少々大変でしたが、やはり赤兎馬を追って正解だったようですね
(赤兎の様子を少し離れた物陰から窺う陳宮)
(陳宮はリュックを背負っている)
陳宮:他に適当な建物がない・・・おそらく、あの中ですね
(陳宮、携帯電話を取り出す)
(赤兎を様子を見ながら携帯電話で何者かと話をする陳宮)
陳宮:今、到着しました 赤兎馬も近くにいます
電話:そこで間違いないのだな?
陳宮:はい
電話:呂布はどうなっておる
陳宮:現状では虜(とりこ)となったままのようです
電話:ふむ もし董卓の手に落ちたのが己の意思だとしたら
陳宮:・・・
電話:あるいは既に董卓に与(くみ)しているならば、その時は
陳宮:かような事はありえません
電話:彼奴(きゃつ)の武力は強すぎる 今後かならずや危険となろう
(陳宮の額に汗が伝う)
電話:董卓もろとも呂布を始末せよ
陳宮:・・・
(陳宮、沈黙)
電話:どうした
陳宮:まだ利用価値は・・・十二分にあります
電話:価値と危険を秤にかけた上での結論だ
陳宮:しかし
電話:命令だ
(赤兎が不意に陳宮の隠れている方を向く)
赤兎:誰かいるの!?
(陳宮、身を低くして隠れる)
陳宮:赤兎馬に感づかれそうです これより状況を開始します
電話:待て 命令を復唱しろ
(陳宮、電話を切る)
(赤兎は首をかしげる)
赤兎:気のせいかしら?
(赤兎はまた鼻をならして匂いを探る)
(陳宮は赤兎をやり過ごし、屋敷を睨む)
(陳宮はまだ動きまわっている赤兎の姿を確認する)
陳宮:さて、急がないと 呂布さん、どうかご無事でいて下さい
(陳宮は赤兎に気づかれぬように敷地内へと入り込む)
(庭へ潜入した陳宮は屋敷に沿っての裏手に回ろうとする)
(途中で建物の中にいる華雄、胡軫の話し声が漏れ聞こえてくる)
※↑家臣の控え室とかいう感じです
華雄:結局、あの呂布とか何とかいう輩はどうなったのだ?
胡軫:さあてのう? 李粛殿に聞いてみないと
(陳宮、一旦立ち止まり聞き耳を立てる)
華雄:武力が滅法強いらしいが・・・
(扉が開く音がする)
胡軫:おや、李粛殿 丁度いい所へ
李粛:何かな?
華雄:うむ あの呂布とかいう者はどうなったのだ?
陳宮:(え? 呂布さん?)
李粛:今は謁見の間で殿と一緒のはずだ
胡軫:む? 2人でか?
李粛:左様
華雄:すると、また例によって手篭めに・・・
(李粛、苦々しく)
李粛:言うな 多少の事はいたし方あるまい
胡軫:ははぁ それで李粛殿は追い出され来た、という所か
(陳宮、急いでその場を去る)
(陳宮の表情に珍しく焦りの色が出る)
陳宮:(呂布さん・・・!)
(陳宮は裏手に回ると、人の気配がないのを確かめる)
(陳宮、おもむろに板を打ち付けられた屋敷の窓を調べ始める)
陳宮:この辺りが良さそうですね 風向きも問題ないでしょう
(陳宮、リュックからバールのようなものを取り出す)
(陳宮、窓の板を剥がしにかかる)
(しかし板が剥がれそうになるとバールのようなものを引き抜いてしまう)
陳宮:急がねば
(他の窓にも同様の作業を繰り返す)
(陳宮、リュックからロープのようなものを何本も取り出す)
(ロープのようなものの端を先ほど剥がしにかかった窓に取り付け何やら細工を施す)
(陳宮、ロープを何度か軽く引き手ごたえを確かめる)
陳宮:これでいいでしょう 次は呂布さんを探さないと
(陳宮、窓のひとつに取り付き板を剥がす。そこから屋内に侵入する)
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シーン4 場所不明
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(何者かのシルエット)
(その手には携帯電話)
声1:陳宮め・・・何をたくらんでいる・・・?
声2:まさか裏切る気では?
声3:しかし、奴ほどの知力がある者がそんな事をするとは思えませぬ
声1:まあよい しばらくは様子を見よう
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シーン5 屋敷の廊下
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(窓の板が剥がされて陳宮が屋敷の廊下に転がり込む)
(陳宮、自分の入ってきた窓を元に状態に戻す)
陳宮:これでしばらくは侵入に気づかれないでしょう
(陳宮は辺りを警戒するが人の気配はない。廊下に面した扉は全て閉じている)
※↑位置的には家臣の控え室から離れています
(陳宮、ヒタヒタと廊下を音立てずに走る)
(陳宮、扉の前に来ると耳を澄まして中の様子をうかがう)
陳宮:ここではない・・・
(何も物音がしないとわかると扉を離れる。以降その動作を繰り返す)
(陳宮は「ちがいますね」「誰もいないみたいです」等の台詞を繰り返す)
(しばらくしてある扉の前にたどり着く。扉の隙間からガス状のものが流れ出ている)
陳宮:これは・・・まさか
(陳宮、扉に耳を押し当てる)
(部屋の中からは喘ぎ声らしきものが聞こえてくる)
声:・・・ク、ぅ・・・
陳宮:!
(声を聞いたとたん、陳宮の表情が硬くなる)
陳宮:まさか・・そんな・・・
声:・・・んっ
陳宮:これは、間違いなく呂布さんの声!
陳宮:この扉の向こうですね
(陳宮、大急ぎでリュックを漁り始める)
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シーン6 董卓の根城(謁見の間)
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(董卓は呂布に手を伸ばす)
(董卓の右手が呂布の頬に触れる)
呂布:あっ・・・
(呂布は一瞬、身体がピクンと反応する)
(董卓、その様子を見て喜ぶ)
(董卓は頬を撫で回す)
(だんだんと呂布の顔が上気してくる)
呂布:あ・・・あぅ・・・
(董卓はゆっくりと手を頬から顎へ、顎から首筋へと動かす)
呂布:んっ・・・んん・・・
(董卓、薄ら笑い)
董卓:どうした? 具合でも優れぬか?
(呂布は頬を染めて沈黙している)
董卓:ふっふっふ
(董卓はそろりそろりと何度も撫でる)
(董卓が手を動かす度に呂布は声を堪えようとする)
(呂布の体が反応に合わせて髪の毛が微妙に揺れる)
呂布:く・・・ぅん
(呂布は手が動くたびに堪えようとするが、声が漏れる)
董卓:ふっふっふ どれ、別のも試してやろうか?
(呂布の顔のアップ)
(頬には朱に染まり、目は妙に潤んでいる)
呂布:・・・はい
董卓:お主も仕方がない奴よのう
(董卓、呂布の耳元に顔を近づける)
(董卓は軽く息を吹きかける)
呂布:ふぁ ンッ
(呂布、苦悶の表情。息も荒くなる)
(董卓は一旦呂布から離れる)
呂布:ぁ・・・はぁ・・・はぁ
(呂布は内股で立っている。膝が震えている)
董卓:む?
(董卓は呂布を見てわざとらしく)
董卓:ほう 息が苦しそうだな?
呂布:・・・はい
董卓:ふぅむ、それはいかんな
(董卓、自分の顎に手を当てて考え込むフリをする)
(董卓、あたかも良いアイデアが思いついたかのように)
董卓:うむ それならば服を脱いだほうが呼吸がラクになって良いぞ?
呂布:・・・はい
(董卓、ジロジロと呂布の身体を見る)
董卓:自分で脱ぐのは難しそうだな?
呂布:・・・はい
(視線を頭の天辺から爪先まで何度も往復させる)
董卓:では、余が手助けしてしんぜようか?
呂布:・・・はい
(董卓は舌なめずりをする)
董卓:ふむ、そうまで言われては仕方がないのう
(董卓、両手を呂布へ伸ばす)
(董卓の手が呂布の襟にかかり、ゆっくりと服を脱がしにかかる)
(ずれた衣服から呂布の白い肩が見えかかる)
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第6話終了
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