春日 小山田 間寺 山本 福田 西園寺 |
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K県 棚石市 天狗伝説の残る落ち着いた郊外の町。
あなたたちは市立岩見高校に通う高校二年生である。丁度二学期が開始したころで、
夏休みボケがとれていないクラスメートも散見される。夏の思い出がなんとかとい
う話題もそろそろ寒々しいし、自動販売機にはホットのものも入り始めて、
「なんでこんな時期にホットなんていれんねん!まちごうてココアこうてしもうたわ」
と騒いでいる馬鹿もいる。
大学付属である上に国立大に県内最大の進学率を誇る国院付属高校というバケモノ高校
が同学区にあるためくらべるとパッとしない高校だが市立岩見はまあそれでもかなりの
程度の高校ではあるし、なによりも公立高校ということもあって行って親が悲しむ類の
高校ではない。
そんな感じの漫然とした日々が今日もゆるゆると続いている。ただ高2の夏が終われば、
その先は受験しかないしそれぞれの親も、勉強にうるさくなりはじめるころである。
進路とか志望とかそんな常人の思いつくはずのないものをみなそれなりに頭の中でこね
くりまわしているそれなりに忙しい時期。
教育実習生が週明けからやってくるというのが担任から伝えられた。
そんな月曜日からシナリオは開始する。
棚石市略図 http://trpg.scenecritique.com/img/tanaishi-city.swf
市立岩見夏制服イメージ http://trpg.scenecritique.com/img/iwamihighseifuku.swf
■導入 春日夏樹
声が聞こえた
9月10日 深夜
目が覚めた。まだ外は薄暗い、夜更けである。
君は自宅の寝室で何か喪失感を感じていた。「私を返して」そんな言葉が思い浮かんだ。
それは女性の声で君の中に響いた聞き覚えのある声だったが思い出せなかった。
君は近所の高校に通う高校生二年生だ。市立(いちりつ)岩見高校、普通の共学の高校である。
公立高校ということでちょっと古くさいところはあるが、学生の大半は満足して生活している。
沙良。沙良ベーカーのことを思う。君の幼なじみで黒い髪の整ったハーフの子だ。
昔から彼女はあんな陰気なコだったろうか。あの声は沙良の声だったのかな…。
そう思うと、そうかなという気持ちになる。
「ひどいよ、忘れないで私を、私を思い出して」
うっせえな。忘れるわけねえだろ。わすれてねえって。へーき、ちょーよゆー。
そのあとはむにゃむにゃになって、君の目はもうさめなかった。
聞き耳成功で用意していた会話は以下
「ふう」「おつかれさまです、枕石先生」担任が声をかけると、「ここんな感じでいいんでしょうか」「上出来ですよ」。
「………」
「あそういえば、見つかりませんでしたね。稲瀬?トモミさんですか」「うーんキリ先生の、見間違いだと思うんですがね」
「確かに載ってましたよぉ、先生も出席簿を指さして確認してたじゃないですかさっき」
「確かに…では見間違いということはないはずなんですが、その名前は■■■…あれ?」
!盗み聞キャラの頭の中に高い音が響く(SAN 0/1)
キリは呆然とし表情の担任の額に優しく手を置く、「どうやら…………私の見間違いですね。先生しつれいしました」
秘話通信 Keeper→春日 春日はみどりが事故で足が不自由なことを知っています