「機動武将まじかる☆呂布リン!」
第2回 『ドキドキ☆はじめてのいくさ(仮)』Aパート
------------------------------------------
シーン1 呂布の自室
------------------------------------------
(窓から朝日がさしこむ呂布の寝室。本人はベッドの中で寝ている)
(部屋の中にはかわいい武器や防具が並べてある)
呂布:ん・・・?
(薄目を開けて枕元の目覚まし時計に手を伸ばす)
(時計の文字盤をみて仰天する)
呂布:え〜!?もうこんな時間!?
(慌ててベッドから跳ね起きてドタバタと着替えを開始)
(クローゼットの内側から赤兎がモゾモゾと出てくる)
赤兎:ふわあー・・・
赤兎:おはよー、ほーちゃん
(着替えながら返事)
呂布:おはよっ
赤兎:どうしたの?そんなに慌てて
呂布:遅刻しちゃいそうなの!
呂布:もぉー!目覚ましはちゃんとセットしておいたのにー!
赤兎:(そっか・・・昨日はあんな事があったから身体が疲れたのね)
赤兎:(だから今日は起きられなかったんだわ)
赤兎:行ってらっしゃ〜い
呂布:いってきますっ
(呂布はバタバタと部屋を出て行く。赤兎は手(前足?)を振って)
(扉の向こう側から「わたし猪武者じゃないもんっ!」と聞こえてくる)
(赤兎は腕を組んで考える)
赤兎:(それにしても・・・昨日のあれは・・・)
(画面がフェードアウトしていく)
------------------------------------------
シーン2 学校(赤兎の回想)
------------------------------------------
赤兎:ほーちゃん!うしろ!あぶな
(言い終わらない内に呂布が影の方を向く)
(それと同時に手にした方天画戟が真の姿を現す)
呂布:そこっ!みつけたっ!
(光り輝く方天画戟が影を突く)
(影は無言のまま苦しみ悶えている)
呂布:あなた誰!? わたしをどうする気!?
影:君主となる者を・・・このままにしてはおけない
呂布:何を言ってるの!?
(影は強引に突き刺さった戟を引き抜く)
影:今の内に・・・芽を摘み取らなければ・・・あのお方が・・・
(突如、影は手刀で呂布に襲い掛かる)
呂布:きゃっ!
(呂布は戟で受け損なってバランスを崩す)
(影はよろけた呂布に向かって突進)
呂布:えいっ!
(戟を杖のように使い、体勢を立て直す)
(そのまま戟を影に向かって突く)
影:ウッ
(影に戟が刺さる)
呂布:もう降参しなさい!
(影は無言のままだんだん薄くなり、やがて消えてしまう)
呂布:あっ、あれ?どこへいったの?
赤兎:どうやら逃げたようね
(戟が元に姿に戻っていく)
呂布:あ・・・もとに戻っちゃった
赤兎:役目が終わったから元に戻ったの
赤兎:それよりもほーちゃん!大丈夫!?
(呂布はガッツポーズ)
呂布:うん。わたしはだいじょうぶ
呂布:でも今のは、なんなの?
赤兎:あれが「敵」よ
呂布:「くんしゅ」がどうとか言ってたけど
呂布:さっき赤兎ちゃんもおなじ事言ってたよね?
赤兎:うん・・・そうなんだけど・・・
(赤兎はまじまじと呂布を見ながら)
呂布:ほーちゃん、さっきはどうして「後ろにいる」って判ったの?
(呂布は元に戻った戟を見ながら呟く)
呂布:なんていうのかな・・・教えてくれたの
赤兎:え?
(赤兎に戟を見せながら)
呂布:この方天画戟がね、「影が後ろにいるよ」って
呂布:「この影をやっつけて」って言ったの
赤兎:やっぱり・・・ほーちゃん、あなたは資格があるのよ
(呂布は口を開いて何か喋ろうとするが、赤兎がそれを制す)
赤兎:待って、ちゃんと説明するから
------------------------------------------
アイキャッチ
------------------------------------------
NEXT